好きなPV・ライブ動画・MAD


 youtubeニコニコ動画でいろいろなポップ・ミュージックにふれられるようになり、これは好きだと思えるものがいくらか見つかった。それらを挙げてみる。


1 ANARCHY「FATE」


日本の近年のPVではずばぬけてこれだと思う。アナーキーという京都のラッパーで地元の団地で自伝的な曲を歌う。日本語字幕をあえてつけていることがいい。スペースシャワーでPVの賞受賞。

「下駄箱に置き去りのハイヒール 写真の中笑顔でハイチーズ」
「家飛び出す前くれたキャンディ やりたくないけどやるよハンデ」
「泣き腫らした目睨む一般家庭 綺麗事並べても結局金」
「晩飯はばーちゃんの生活保護 あの国と比べたら贅沢な方」

などなど胸うたれる。

http://www.youtube.com/watch?v=P4_HwzxnG0I


2 Johnny Cash ジョニー・キャッシュ 「hurt」


ある雑誌でマイケル・ジャクソン「スリラー」をおさえて投票でトップをとった有名なPV。カントリーの大御所ジョニー・キャッシュの晩年のカバーアルバムの中の一曲で、ナインインチネイルズの「ハート」が選ばれ、PVの巨匠マーク・ロマネクによって撮られた。曲がジョニー・キャッシュ自身のメタファーとなることで原曲以上ともいえる出来に。ワインにはたまげた。ニコ動だと和訳つきなのがうれしい。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm270021


3 Pete seeger & Bruce Springsteen ピート・シーガー&ブルース・スプリングスティーン他 「THIS LAND IS YOUR LAND」


http://moritagen.blogspot.com/2009/01/this-land-is-your-land.html

リンク先のブログが詳しい解説と動画をのせてくれているが、オバマ大統領就任式に歌われ、フォークのレジェンド、ピート・シーガーがいまはなき盟友ウディ・ガスリーアメリカの民間からうまれた国歌ともいわれる「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」を子供たちと合唱する。そこでピート・シーガーは、この曲が作られ歌われた当時アメリカ政府に検閲され歌うことを禁止された歌詞を、自ら喋り、皆で歌わせていく。レッド・パージの犠牲者でもある彼らだからこその感慨がある。

「大きく高い壁が私を阻もうとした 書かれたサインには私有地とあった」
「でも、その裏にはなにも書いてなかった そちら側があなたたちと私のものだ」

などの歌詞が、人種差別の蔓延した当時では考えられない大統領の誕生を祝う就任式で、さまざまな肌の子供たちと歌われる光景はいかにもアメリカ的と思いつつも感じ入ってしまう。


4 BON JOVI 「always」


これはMAD動画。ハリー・ポッターのスネイプという登場人物のイメージソングとしてボンジョビの「オールウェイズ」がファンのイラストとともに流れる。

スネイプという登場人物とのシンクロ率がすごかった。ボンジョビに自分が感動する日がくるとは。あらためてベストでもきいてみたくなった。これもニコ動で和訳つき。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4505329


5 superfly「笑いながら花束を」


こちらもMAD動画。21世紀で唯一毎週リアルタイムで見たアニメ「初恋限定。」のメインカップルのイメージ・ソングとしてsuperfly「笑いながら花束を」を流している。

はじめてこれでsuperflyという人を知った。今度カラオケで歌おう。下に出る歌詞字幕に対するアニメのシーンからの「絵合わせ」がアニメを見たものにとっては非常にうまくてよい。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm8488476