2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』

北田暁大氏の本は二冊位しか読んでいないのだが(内『責任と正義』を読んだときの完敗っぷりは以前に書いた)、それぞれの本や論考で私にとってはきわめてビビットなキーワードが見出されるのが大きな魅力になっている。 例えば対談などで話している中で要約…

稲葉振一郎『経済学という教養』

この本は「人文系ヘタレ中流インテリ」に向けられた経済学の啓蒙書であり、現在の社会体制を基本的に肯定する担い手の一人として、知的分業や社会活動を通して公共性を維持していくモチベーションを与えようとするアジテーションの書でもある。 著者はこの本…