2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

福島英『ポピュラー・ミュージックのためのヴォーカルトレーニング』

福島英は、ブレスヴォイストレーニング研究所の代表でその名の通り「ブレスヴォイストレーニング」というメソッドを考案して、ヴォーカリスト志望者、役者志望者、声優志望者などのヴォイス・トレーナーとして活動している。 とてもたくさんの著作を出してい…

福島英『ポピュラー・ミュージックのためのヴォーカルトレーニング』中のヴォーカリスト・曲目リスト

長い。このひと言に尽きるが、特に日本の歌手と曲について多く挙げられていること、各歌手の学ぶべきポイントが詳しく書かれていることという点では、この本は他の福島英の著作に比べても相当密度の高いものといえると思う。実際字が小さくて多い。 ヴォーカ…

福島英『ポピュラー・ミュージックのためのヴォーカル・トレーニング』中のオペラに関するポイント

福島英の『ポピュラー・ミュージックのためのヴォーカル・トレーニング』は、コンパクトなわりに情報量・密度が高いため[研鑚]、[メモ]でヴォーカリストリスト、曲目リストなどをこれからアップしていきたいと思っているのだが、まずオペラに関する非常に細…

稲田義行『これならわかる 倫理』chapter1

高校のセンター試験対策の参考書である。大真面目に読んでメモって勉強している。義務教育をやり直す必要が自分にはあるのだ。恥ずかしい、などとは決して思うまい。分相応ということで。 この本に関しては、[研鑽]で色々考えるというより、圧縮してまとめら…

北田暁大『責任と正義』

最初の二章位を読んだ段階でこれほどの敗北感を感じたのは久しぶりである。普段啓蒙書中心にしか本を読まないせいだが、北田暁大氏の『責任と正義』は、当たり前だが社会学の(なんだろうか、それすらはっきりしない)知識を読者がもっているという前提で書…

玄田有史『仕事の中の曖昧な不安』

この本は稲葉振一郎氏のホームページ上で、「著者の篤実で暖かい人柄がしのばれる、こまやかな心遣いに充ちた好著」と紹介されていたので興味をもって読んだ。 この本の主題を玄田氏はこう述べる。 この本の最大の主張は、中高年の雇用という既得権が若年か…